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WIN-Japan第3回年次大会(2003.4.17)
Face to Face を進めて、Heart to Heart へ 元気牽引WIN-Japanパワー
第3回 WIN-Japan年次大会in福井
議事録
1.日 時 2003 年4月 17日(木)  9:00 〜17:05
2.場 所 繊協ビル 3 階301 号室・葵の間(福井県福井市)
3.参加者 正会員: 40 名  *ゲストスピーカー:A.リシング WNA副会長
4.議 事  プログラムに従って議事が進められた。内容概略は以下の通 り。
【 午前の部 】
(1) 2002年度活動報告  配付資料に基づいて、説明。了解を得た。
(2) 2002年度会計報告
収入約600万円(交流会事業費含む)、支出約540万円、来年度繰越約60 万円について報告し、了解を得た。なお、今年度以降は賛助会費を収入することとなるため、監事を置き、会計内容をより明解な形で報告をしていく
(3) 2003年度活動計画配布資料に基づいて、説明。了解を得た。
(4) 決議事項
■新任理事  九州電力X 藤本久美会員が理事会から推挙され、選任された。  
■監事(新設)東京電力X 石橋すおみ会員が理事会から推挙され、選任された。  
■ 2004 年WIN-Global 大会日本開催についての準備状況説明
ロジェクト会議において、世界大会準備プロジェクトのリーダーは小川会長、副リーダーは、東京電力X石橋会員が就任することが決定。
官庁、電事連、電工会、原文振、原産会議など関連各機関への説明を行った経緯を報告。
木元教子原子力委員に、「開催国実行委員会」の委員長就任を依頼中。非常に前向きにご検討いただいている。木元先生の就任確定後、第 2 段の関連各機関へのご説明および資金協力についてのお願いに伺う。
会員所属企業についても、順次資金協力について会長または理事がご説明・お願いに伺うので、会員から社内への事前説明を行なってほしい。
年次大会概要は次のとおり    
2004 年WIN-Global 年次大会概要(検討素案)     
開催日: 2004 年5 月下旬     
場 所:未定 (候補:東京、柏崎、青森、広島、関西地区の都市 等)     
対 象: WIN 会員(国外50 名、国内 150名),一般100 名(一般市民フォーラム募集予定数)     内 容:( 1 日目)
WIN 総会
基調講演・記念講演
各国の原子力・放射線利用に関する研究発表と WIN活動の報告         
( 2日目)
テーマ別 分科会(放射線利用、信頼性技術、原子力広報等)
一般 市民とのフォーラム(一般 公募による参加募集)         
( 3日目)
テクニカルツァー(原子力関連施設)        
(4 ・ 5日目)
広島視察(オプショナルツァー)
*予算検討中( 2000 万円前後?)
■ 2003 年度の女性交流会
柏崎フォローアップ交流会は、6 月28 日(土)柏崎市にて開催予定。プロジェクトが動き出している。
今年度の茨城フォローアップは、今年度は東海村原子力施設への見学会。地元の会員が中心となって実施してもらいたい。
新規地点については現在場所を検討中。会員から誘致していただいても可。
■テクニカルツアー
今年度は世界大会プロジェクト活動と重なり、中止。
原文振主催の六ヶ所村原燃サイクルツアーは、来年6月ごろ、再度募集があったら催行する。
■ NPO法人化
NPO 取得のメリットおよびデメリットについて現在検討中。   
以上、活動報告、活動予定について、内容を確認・了承を得た。
(5)参加会員の近況報告 WIN 活動への要望について。
【 昼食・休憩 】
■VTR 上映
「クローズアップ現代:原発の安全をどう守るのか。 ~ 維持基準導入への課題〜」(2003 年3 月 6日 NHK 総合にて放映)
【 午後の部  】
■ワークショップ(1)
陽子線ガン治療システムの開発とその利用  佐々木 淑江 理事
株)日立製作所で開発した「陽子線がん治療システム PROBEAT 」について、概要機能の紹介とその利用状況に関する発表を行なった。   
まず、陽子線とは何か、陽子線でがんを治療する原理についてのレクチャーの後、陽子線をがんの治療に利用することのメリットや制約の説明があった。   
また、装置や器具の紹介と使用方法、治療の手順の説明があった。会場との間で活発な質疑応答が行なわれた。
■ワークショップ(2)  
欧州エネルギー事情視察団に参加して  福田 直子 会員
昨年11 月に 5名の女性有識者と、電力会社より石橋会員、福田会員の合計7名により欧州エネルギー視察団が結成され、原子力関連施設の視察および住民や  オピニオンリーダーグループとの意見交換を行なってきた。その中から印象的だったドイツでの意見交換と、イギリス・セラフィールドの BNFL 視察の模様を報  告された。   
ドイツで聞かれた意見として、「脱原子力発電で、発電所閉鎖と言われているが、実際は、(古いため)動かしても経済的にデメリットとなるという理由などの 経済的な面から閉鎖するケースもある。住民からは、閉鎖反対運動も起きている。」「自然エネルギーは、サッカー場の屋根のソーラーパネルを取り付けるなど、小さなことの積み重ね。分散型エネルギーを積極的に進めている。」などが話された。
■特別 スピーチ   A. Rising WIN-Global 前会長登場
原産年次大会のゲストパネリストとして来日中のアグネタ・リシング WIN-Global 前会長が多忙なスケジュールの合間を縫って WIN-Japan 年次大会にご登場。  
スピーチをしてくださった。
(スピーチ概要)
女性が原子力の世界で活躍するということは、原子力の世界にあらたな視点を持ち込むことである。科学技術の世界に女性が入ることがバランスのある科学技術 の発達をもたらす。一般の人々へ話し掛けることは、コミュニケーションが得意な女性がやる方がうまくいく。原子力の場合も女性こそコミュニケータとしての役   割を果たすことができる。ヨー  ロッパでは多くの女性が高い地位 について活躍していて、いろいろな視点から幅広い議論ができる。   
今日午前中に、福井の中学校で話をしたが、私の話で科学に興味をもって、その方向に進んでくれる生徒たちがたくさん出てくれると嬉しい。   
来年の日本での年次大会を楽しみにしている。日本が世界から得たいと思っている情報や、日本が世界に発信したいと思っている情報をプログラムに入れるとよいと思う。
■ワークショップ(3)   
The US 原子力情報・拾い旅  小川 順子 会長   
2002年9 月に米国国務省の招きで、米国内 14 箇所33 施設を駆け足で巡る視察をした時の印象に残った話題を紹介した。   稼働率90 %を超える米国の原子力発電所の事情や、MOX 燃料導入のエピソード、燃料工場でのびっくり話、ユッカマウンティンや、WIPP (Waste  Isolated  Pilot Plant )などバックエンドの話題、WIN-US の活動状況、太陽熱発電や風力発電など自然エネルギーのエピソードなど、日本では体験できないアメリカ情報を報告。
パネル・ディスカッション「原子力をもっと元気に! 〜私たちが考えること。〜」
コーディネータ:坂本 和子 理事(中国電力X 広報室 選任係長)   
パネリスト :(五十音順)   
石橋すおみ会員(東京電力X 原子力計画部広報グループ 主任)   
千歳敬子理事(三菱重工業X 原子炉安全技術部信頼性技術課 主任)   
藤本久美理事(九州電力X 広報部原子力広報グループ 副長)   
吉田典子会員(中部電力X エネルギー・環境広報グループ 副長)
【坂本】今日は、いろいろな話題で注目されている各社の会員にパネリストになって頂いて、本音で語ってもらいたいと思っている。原子力をもっと元気に!というテーマなので、厳しい中にも、明日の活力に繋がるような体験談をお願いしたい。
【石橋】今回の当社の不祥事で、本当に様々な体験をした。事件が起こって直後は、怒涛のような日々が続いたが、しばらくして、住民の方々から問い合わせがたくさんくるようになって。住民の方は、何が起こっているのか、本当はどうなのか、真実を知りたがっているということがわかり、こういうときこそ、外に出て、自分の言葉で地域の人に説明しなければいけないと思った。地域の方は、その土地をとても愛している。みんなが愛するふるさと柏崎でありつづけるために、仕事をしていきたいと思った。
【吉田】浜岡 1 号の事故後、立地町である浜岡町はじめ、隣接町に対し、全戸訪問を実施するなかで、強く感じたことの一つに、女性の原子力に対する評価が一段と厳しくなったことがあげられる。そこで、新聞折込チラシは、きっちり情報をお届けするという観点において、テレビやラジオCMに比べ保存性があり、新聞広告に比べ詳しい情報をこまめに発信できるという・で最も有用であるとの考えから、事故について解説をした新聞折込チラシを静岡県内に10回(124万部/回)配付。当社発信媒体との接触度は他見に比べ増えたものの、10回配付した割には、接触度は約3割であった。専門用語や文字の量 が多く印象に残るチラシを作ろうという工夫に欠けていた点はあるが、媒体を通 じて説明をしてもなかなか正しい情報や気持ちは伝わりにくいことを痛感。やはり、双方向コミュニケーションに勝るものはないといえる。
【藤本】 15 年間原子力広報に関わってきて、今ほど動きにくい時代はない。電力会社そのものが問われている。原子力と自由化も大きな問題である。今年は原点に返り、訪問活動や講演会など、社員の顔の見える広報活動を地道に続けていこうと考えている。(地元との関係について)九州電力がどうしてうまくいっていると聞かれたが、しいて言うとそれは先輩たちがつくりあげてきたものを継続しているからだと思う。約30年前の発電所建設当時と何ら変わりのない昔ながらのやり方で、昔ながらのよりよい関係を継続しているということ。何かトラブルがあってから動くのではなく、普段からの関係が大切だと思う。
【千歳】 22 世紀は原子力&水素の時代。水素はどのように造る?一つは、水の熱分解で 800 度から1000 度の高温で水を熱分解させて作る。これには、高温ガス炉などが有効。ふたつ目は、水を電気分解してつくる。このときも原子力発電によるた電気を使うことができる。三つ目は化石燃料から水素をつくる。水素は、究極のエネルギーと言われているが、何かで造らねばならない。あと 100年もすれば化石燃料は枯渇する。そのときには原子力エネルギーからの水素製造しかない。
【坂本】原子力業界は女性の管理職がまだまだ非常に少なくて、何をするにも、男性の論理で動いている。その中で、自己実現するために、どのようなチャレンジをしているか?また WIN-Japanの活動は、仕事の中でどのような意味があるか。
【石橋】営業の仕事をしていた頃、柏崎広報担当の社内公募があり、非常に悩んだ末、応募した。採用された結果 、夫と別居して仕事をすることとなった。柏崎では、本来業務ではない、地域とのコミュニケーションが、自分を生かせる仕事だと思って、どんどん地域に出て行くようにした。そうすることで、いままで交流があまりなかった女性層にも人脈ができ、またそれが仕事の楽しみ、励みになった。 周りを見渡せば、自分にしか出来ない、じぶんの得意とする仕事が何かあるはず。それを探して一生懸命やって成果 を出せば、上司や周りの人は認めてくれる。私は、柏崎の人ではないが、他所から行ったからできることもある、地元の人だからできるものもある。そう考えれば自分らしい仕事があるはず。 WIN-Japanでは、さまざまな年代、立場、地域、経験の人がいるので、 WINから得たものを社内にフィードバックして、それも自分の実績にし、次の活動への理解に繋げている。
【藤本】入社した年が男女雇用機会均等法施行の年だった。会社の試験制度は、男女に関係なく、自分も当然受けるものだと思って受験した。電力会社の中にもいろいろな仕事の分野があるが、結婚・出産を経て働いてくることができたのは、広報、特に原子力広報の仕事に携わることができたからだと思う。感謝したい。WINではそれぞれの企業や機関で活躍している人が多く、心強い。WIN活動は、たくさんの可能性を秘めた宝の山のような気がする。
【吉田】中部電力では、専属で女性層に対する原子力広報活動を行う「女性広報スタッフ」が本店に2名、立地県にある静岡に3名いる。その5名を軸に、8支店広報スタッフとの連帯強化を図るための「女性ワーキングスタッフ」も結成され、女性に受けいれられるような広報活動も女性の考えでできるような環境が整ってきている。WIN活動で、幅広い人脈が築け、会員から得る情報を社内で水平展開している。電力会社の社風は、保守的なところもあるが、そうした中でも前向きに自分のやりたいことを進めていけるよう、キャリアアップが必要。女性社員一人一人が情報発信できる社内教育体制の仕組みづくりや、一人でも多くの方々に、原子力に対するご理解をいただくために、将来的に浜岡でも女性交流会をやりたいと思っている。
【千歳】メーカーでは男女の壁はなく、本人がどう働くかの問題。 WIN活動は、1993 年のグローバル設立から関わってきて、海外の人たちから受ける刺激のとりこになって、楽しみながら続けている。続けることによって回りからの見方を変えることができる。みんなは、今の原子力は逆風が吹いているというけれど、そういう気になっているだけではないか。本当に逆風なんだろうか、と考えてみるべき。原子力は、長い目でみると、必ず必要なエネルギー。自信を持って仕事をしてほしい。まず、私たちが元気に働くこと。そしてその元気を回りの人たちにも伝えていきましょう!
【坂本】皆さんから、力強いメッセージをたくさんもらった。女性の行動力といつも前向きに物事を考えることができる感性で、原子力の仕事を明るい方向に動かしていこう。
以 上
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