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2000年9月27日
山田 ひろみ
WIN-Japan出張報告書
 ≪柏崎刈羽原子力発電所・案内スタッフとの交流会≫
1. 日時:2000年9月21日(木) 13:20〜16:40
2. 場所:東京電力(株)柏崎サービスホール,柏崎・刈羽発電所内
3. 出席者:東京電力(株)広報部およびサービスホール案内スタッフ計14名
    小川会長、山田、日本原子力発電(株)PR館スタッフ2名計4名
4. 日程:13:20〜13:50 サービスホール見学
    13:50〜15:30 発電所見学
15:30〜16:40 WIN-Japan活動状況説明,意見交換会
1. 概要:

WIN-Japan発足以来、初めて会員としての活動に参加した。PR館案内スタッフとの意見交換会ということもあり、自分の所属する会社からも日本原子力発電(株)(以下原電)の敦賀原子力館のシップ(女性案内スタッフ)と東海テラパークのテラメイトが参加することとなった。

 今回は、東京電力?柏崎・刈羽原子力発電所6号機の見学もさせて頂いたが、意見交換会をメインに伺った。余談ではあるが、柏崎へ向かう途中、敦賀・東海の案内スタッフとお互いの業務について情報交換を行った。日頃、同じ会社(日本原子力発電のPR館は東海と敦賀にしかない)にいながら勤務先が異なるため、交流を持つ機会がほとんどなかったのでWIN-Japanの活動の一環での出張ではあったが、情報交換の場がもててよかったと思う。

 柏崎駅から発電所までの30分の道中で、東京電力?広報部原GMから、社内向けに広報部が作成した、<フェイス・ツー・フェイス(発電所と地域社会)>というパンフレットが配られ、柏崎市の自然や産業など一通り説明して頂いた。初めて柏崎を訪れた私にとっては大変興味深い話であった。

 サービスホール到着後、案内スタッフの大槻さんのご案内で展示ホール,発電所内を見学した。展示ホールでは、展望コーナーでの建物の紹介や改良型BWR原子炉模型の紹介、その後各階を見学した。5階にある展望コーナーからは送電線と排気塔を展望でき、その袂にある発電所の建物の位置等を説明して頂いた。展示物で私が興味深いと感じたのは、火力・水力・原子力の役割や自然エネルギーをわかりやすく紹介する、子供向けの展示物のベストミックスシアターである。

 発電所は、6号機の中央制御室,タービン発電機,原子炉建屋を見学した。年間10万人の来館者の内、6万人が発電所内まで見学するということで、施設内は多くの団に体対応できるようスペースが広くとられていた。柏崎では、基本的に予約申込はお断りすることがないということである。どんなに混んでいても見学ルートで調整したり、混み合うことを前提に予約を受け付けているらしく、受け入れ側の都合でお断り登録制度というものが設けてあり、事務系,技術系にかかわらず、30名の柏崎・刈することはまず、ないとのことである。その理想的な運営の裏側には、案内スタッフ登録制度というものが設けてあり、事務系,技術系にかかわらず、30名の柏崎・刈羽発電所員が予め登録されている。サービスホールの案内スタッフだけでは対応しき合れない場に動員をかけるという、大変効率的な制度である。訪れた翌日は15件もの予約団体があり、30名もいる本職の案内スタッフ以外に、登録されている発電所員の案内スタッフ全員を含めた合計60名の総動員で予約団体をこなすことになっていると聞た。効率的であると同時に、発電所全体で見学者をお迎えしようという意気込みは素晴らしいと感じた。 発電所見学では、まず中央制御室から見学した。中央制御室のガラス張りの見学展望台は床上2m程の高さにあり、見学者からは中央制御室全体をよく見渡せるので、運転員は見学者の視線を気にせず、運転業務に集中できるとのこと。今回、ABWR型中央制御盤を見学し目新しさを感じさせられたと同時に、原電の敦賀3・4号機を連想した。敦賀3・4号機の増設が認可され建設が進むと、敦賀発電所1号機、2号機に続き中央制御盤の開発を第三世代まで見ることができるようになる。将来楽しみである。ところで、柏崎・刈羽6号機の中央制御室には外気が取り入れられる窓があるそうだが、ガラス張りの展望台からは窓が隠れてしまい、見ることができなくて残念であった。次に原子炉建屋を見学した。原子炉建屋もガラス張りの展望台から見学した後に、実際に原子炉の真上に立って見学した。ここでは、偶然にもIAEAの査察が行われていた。次にタービン発電機を見学したが、こちらもガラス張りの展望台からと間近からと見学した。タービンのガラス張り展望台はタービン建屋の最上部に位置しているためタービンから離れており、放射線量が低いためガラスが薄くできていた。タービン発電機の傍に行ってみると、モニタリングポストが2台設置されていた。1台は発電機の真横に、もう1台はタービンより10mほど離れたところに設置されており、人目でタービンから離れると放射線量が低くなることが認識でき、わかりやすく工夫されていると感じた。最後に、柏崎市と刈羽村の間にある展望台に行き、全景を一望して見学を終了した。サービスホールに戻って事務所の中もご案内いただいた。2人に1台あるパソコンで見学者の予約・案内・報告まで行っており、リアルタイムで現在の来館者状況までわかるという大変すぐれたシステムであった。

・休憩後、WIN-Japan活動状況説明,意見交換会が行われた。案内スタッフが12名も参加してくださった。小川会長によるWIN-Japan活動状況説明が15分程度あった後、私はWIN-Japanの会員として、会員のほとんどが現場の案内業務に携わっていないため、同じ職種をもつもの(*筆者は以前は敦賀原子力館のシップであった)として交流を持ちたいと発言した。意見交換会では、WIN-Japan入会後の英語力の不安があげられたが、小川会長がフォローされていた。今回ご案内くださった案内スタッフの大槻さんは入社8年目ということだが、大変実力があった。彼女の実力は、ミーティング時における見学者からの質問の共有化と、技術系社員を講師に招いての勉強会等、日々の積み重ねがベースとなっている。当たり前のことではあるが、機械的に仕事してしまっている今日では、繰り返しがPAの基本であることを再認識した。

帰り際、柏崎市内にある<TEPCOプラザ柏崎>にご案内いただいた。1階が憩いとふれあいのフロアになっており、多くの市民の方に自由に休憩する場所としてご利用いただいているそうだ。2階はエネルギー・環境・原子力ライブラリーとなっており、その時は数名の小学生が利用していた。壁にはTVスクリーンがあり、柏崎・刈羽原子力発電所の最新情報が流れていた。パンフレットは、プラントのイベント情報や、月に数回発刊される<ニュースアトム>が置いてあった。これは、新聞折込により多くの柏崎市民に読まれているようで、内容もその都度工夫されているものであった。制作担当は広報部の女性で、トラブルなどがあった場合には勉強しながら作成しているそうだ。内容も素晴らしく、好感のもてるものであった。

今回ご案内頂いた広報部の原GMおよび案内スタッフの方々には大変お世話になり、感謝している。今後もWIN-Japan会員として活動に積極的に参加し、会員同士の交流をはかったり、知識を習得したり等して、私自身のレベルアップに努めていきたい。

以上
燃料プールにて東京電力(株)原GMと小川会長
原子炉の真上にて左から,大槻さん,斉藤さん,小川会長,笹井さん,私
意見交換会でのサービスセンター案内スタッフの皆さん

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