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原子力の仕事をする女性たち

小沢 加奈子

小沢 加奈子

入荷量や在庫量、移動状況など…ウランの詳細を国や機関に報告するという仕事

(株)グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンでは、国内の原子力発電所で使うウラン燃料の成形加工やプルサーマルで用いられるMOX燃料の設計・管理を行い、国内の原子力発電所に納入しています。
私は、入社以来、資材部や品質保証部、広報部などを経験してきましたが、現在は生産計画部計量管理ユニットに所属しています。日本の場合、ウランは原子力発電のような平和目的に利用されますが、核兵器製造等の軍事目的に利用される可能性があるためIAEA(国際原子力機関)や国と連携して厳重に管理し、拡散を防がなければなりません。まず、工場に入荷されたウランが適正に使われているか、不明になっているものはないか、入荷量や在庫量を把握・チェックします。そして、毎月のウランの移動状況や『どこで処理されたウランか』ということを定期的に国へ報告するんです。また、報告内容が正しいかを調査するため、国やIAEA(国際原子力機関)が査察に入るのですが、その対応も私の仕事です。査察の連絡が入ると、ウランの在庫をリスト化してIAEAのデータと合っているか確認、そして査察官の現場検証に立会います。


横須賀市にあるグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンの工場にて

いままで培った経験をフルに活かし広い視野を持って業務に臨みたい

以前、広報部に所属していた頃は、お客様を工場内にご案内し、原子力のことやウラン燃料のことについて理解を深めていただく仕事をしていました。工場へ毎日のように足を運んでいたので「工場のことはよくわかっている」と自負していました。でも現在の仕事につき、その認識が間違っていることを感じましたね。工場では毎日燃料を作っていますが、そのなかでウランは、粉末の配合、型押し成型、焼き固めなど、いろいろな工程を経ます。どの工程にどれだけのウランがあるのか把握するため、細かくデータをとり、検証します。「こんなに細やかに配慮してつくっているんだ」と、その仕組みやデータの取り方について新たに思うことがたくさんありました。今後はさらに広い視野を持って計量管理の専門的な知識を少しずつ確実に身につけていきたいと思います。


広報時代は、お客さまを工場内へご案内し、原子力の説明をしていた

WiNでの活動(プラス要素など) 志が高い女性集団“WiN-Japan”には、仕事を楽しむヒントがつまってます!

普段の業務では他社とのつながりがほとんどなく、「ほかの分野で働く人たちともコミュニケーションを」と思い、WiN-Japanに入会しました。WiN-Japanは原子力の分野においてさまざまなポジションで働く女性が集まっていますし、情報交換はもちろん、多くの人脈を築くことができました。初めて参加したときに感じたのは、参加している方々の志が高いというか、エネルギッシュだったことですね(笑)。WiNの活動に参加することで、ほかの分野で活躍する人たちの視点や、話題(トレンド)を吸収できるので、普段の業務にもプラスになります。とにかく、WiNには「もっと仕事を楽しむヒント」がつまっている気がしますね。意欲がわいてきますし、背筋がピンとする感じがしますよ。


現在はおもに、ウランの管理の仕事を行う

業務の垣根を越えた交流を通じ、さらなる発見・刺激を見つけたい

WiN活動から得る貴重な体験を仕事にもっともっと活かしたいです。また、WiN-Japanではイベントに現役の学生さんたちが参加するようになってきているので、そういう人たちと交流をもって自分の経験からアドバイスができればと思っています。原子力の仕事はライフラインを支える仕事です。そのやりがいの大きさは計り知れないですし、私自身、これからもさらなる発見・刺激を追及していきたいと思っています。

(2009年2月)