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私たちの活動

テクニカルツアー 米海軍原子力空母 ジョージワシントン

実施概要

2009年3月4日(水)、米海軍横須賀基地(神奈川県)に寄港している、米原子力空母 ジョージ・ワシントンへのテクニカルツアーを実施し、30名の会員が参加しました。

見学の目的

2008年9月、米原子力空母ジョージ・ワシントンが米海軍横須賀基地に入港。原子力空母が初めて日本に配備されることとなりました。ジョージ・ワシントンは、米海軍が保有する10隻の原子力空母のうち、米国本土以外を母港とする唯一の艦で、朝鮮半島や台湾有事に備えるほか、アフガニスタンやイラクなど不安定な情勢が続く地域も視野に入れた活動を行うと見られています。
この空母は首都圏に存在する原子力施設とも言え、原子力の船舶利用の特徴を知るとともに、地域市民への理解活動や防災対策の取組みについて知ることは、WiN-Japanの会員が原子力広報を行うための知見を得ることになると考え、視察と米海軍との情報交換を行うこととしました。

見学の内容

ジョージ・ワシントン内では、ナビゲーション・ブリッジ、飛行甲板、船員の食堂や売店などを見学しました。

【ジョージ・ワシントンについて】

  • 1992年就役。2008年9月より横須賀基地に配備
  • 全長約330m、最大幅77m。加圧水型原子炉2基で推進
  • 艦内では艦載機のメンテナンスができるだけでなく、医療施設、運動施設、テレビ局など必要なものは全て完備されていて、乗組員は5,500人、このうち600-700人が女性
  • 燃料交換は25年に1回でよく、長期間継続して作戦行動が可能
  • 通常型空母のように軽油を燃料としないため、CO2を排出しない

【原子力空母の安全性】

              
  • 米国原子力艦は50年以上にわたり安全に運航し、いかなる原子炉事故も、人の健康を損なう放射能や海洋生物に悪影響を及ぼす放射能の放出も、一度もないとのこと
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  • 2004年の米海軍艦隊の乗組員一人当たりの年間平均被ばく線量は0.38ミリシーベルトで、自然に存在する放射線による年間平均被ばく線量(2.4ミリシーベルト)の15%程度とのこと

【地域との共生】

  • 横須賀基地で働く日本人は5000-6000人で、このうち4700人は正規従業員
  • 安心感を醸成し、連絡体制を構築することを目的に、横須賀市や日本政府とともに防災訓練を実施。何度も訓練することで信頼感が生まれ、深い絆ができている。

見学を終えて

  • WiN-Japanは原子力に携る女性プロフェッショナルであるということで、米海軍から大変興味を持たれ、私たちからも経験談を聞きたいとのことで歓待していただきました。
  • 視察の中でも、飛行甲板上で受けた離着陸のしくみ(艦載機が蒸気の力で離陸し、甲板に張られたワイヤーに足を引っ掛けて着陸する)には大きな驚きがありました。
  • 原子力空母では原子力エネルギーを発電、動力、海水淡水化に活用しているなど、核兵器以外での原子力利用について得られた知見を、今後の原子力発電に関する広報活動の様々な場面で活かしていきたいと思います。

飛行甲板で離陸設備カタパルトの説明に
熱心に聞き入る会員たち

艦内で第5空母打撃群司令官(前列中央)、GW副艦長(最右)と