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私たちの活動

WiN-Japan年次大会 WiN-Japan第15回年次大会

開催概要

2015年度のWiN-Japan年次大会を、6月5日(金)に原子力発電環境整備機構にて行いました。

総会

  • 総会に先立ち、原子力委員会 中西友子委員による特別講演「放射線による水と元素のイメージング解析-福島事故による植物や植木の汚染について-」がありました。
    水と元素の分布や動きを精度よく調べるためには、放射線が不可欠ですが、国内では技術はあっても調査のために放射線を使う設備が運用できず、海外に依頼している実態があります。 また、セシウムを例に、福島での除染活動を通じた植物の放射性物質の吸収状況について以下のような紹介がありました。

     ・最初に付着したところから動かないため、付着した枝葉を切れば、次に出た枝葉からは
      検出されない
     ・幹の表面に付着し、洗い流せば、樹木にはほとんど吸収されない
     ・水分の多い幹の表面から、時間の経過とともに芯の方へ吸収されていく
     ・付着した牧草を食べた牛の牛乳からセシウムは検出されるが、通常の牧草に変えれば、
      そのうちセシウムが検出されなくなる
    セシウムの生物学的半減期は100日以内なので、これら放射性物質の性質に応じて除染は可能であるものの、実用のためには地域や費用などの障害があり、そのスピードを遅らせていることは残念なことです。

  • 役員のうち千歳敬子理事(三菱重工)が任期満了により退任し、会長を含む理事及び監事は継続することが報告されました。

年次大会

  • 電力中央研究所 原子力リスク研究センター(NRRC)山田 博幸特定上席研究員による「リスクコミュニケーション~社会との関わり~」を聴講し、参加者同士のリスクコミュニケーションの実践について意見交換を行いました。
  • 地震の多い日本では、設備や機器といったハード面の評価や対策が行われ、震災後はリスクアセスメントの対応が進められています。その一方で、福島第一原子力発電所事故を契機に、リスクコミュニケーションの不充分さが突き付けられました。原子力規制機関を含む国、産業界及び立地自治体・住民やメディアなどのステークホルダの三者において、信頼醸成のためのコミュニケーションは、バランスを欠いたり、片側方向だけであったりではないでしょうか。
    参加者は所属業務分野の横断のグループを作り、海外や他分野などの事例をもとに、国内の三者間のあるべきリスクコミュニケーションについて、語り合いました。

年次大会の模様

中西氏(前列中央左)を囲んで

山田氏を交えてのグループトーク