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私たちの活動

WIN-Global年次大会 第10回WIN-Global大会(フランス)

BNFLバロウ港見学報告

報告者:西村純子(三菱電機株式会社)

開催概要

1.見学日時 2002年6月26日 10:30~12:00
2.見学場所 イギリス、カンブリア地方、BNFL社 バロウ港、停泊中のパシフィック・サンドパイパー号
3.訪問者 WiN-Japan(小川、金子、坂本、佐々木、森崎、矢野、西村)7名、通訳ゴードン氏
4.面談者 ワームスリー-港湾部長、レッドマン輸送マネージャー、
パシフィック・サンパイパー号船長、広報部ワトソン氏同伴

内容

バロウ港概要

  1. 位置付け:
    セラフィールドで処理をするための使用済み燃料や、処理済みのガラス固化体を入荷・出荷する港。セラフィールドのプラントの搬入・搬出港。
  2. 地上輸送:
    セラフィールドからは直線距離で40キロほどあり、この間は鉄道で直結。線路の終端は、再処理工場の中で、もう一方の端はバロウ港の船の横であり、私たちは線路の両端を見たことになる。鉄道はBNFLの出資会社が運営。
  3. 港湾規模:
    バロウ港は、パシフィック・ピンテール号、パシフィック・スワン号などの母港で、比較的大きな港。港湾で働く人は18人のみ。
  4. 出荷頻度:
    ヨーロッパ向けが月1、2回、日本向けは年1回程度。
  5. 地元行事:
    2年に1回、地元の人、従業員の知人などを招いて港を開放し、見学会を実施。人口7万人ほどの町であるが、2000人が見学会に来訪。
  6. 反対派:
    直接押しかけることはないが、遠巻きに見ていて、写真を撮ったりしている。話しかけても、BNFL側の言うことは聞きたがらない。
  7. 町の歴史:
    古くからの造船業の町で、日本の戦艦三笠はバロウで造られた。バロウに「ミカサ通り」という名前の道がある。

パシフィック・サンドパイパー号概要

  1. 船舶規模:
    船の大きさを聞き忘れました。船員は27人、ブリッジ(操縦室)には24時間2名が勤務。
  2. ブリッジの設備:
    ・レーダー、無線、ジャイロコンパス、GPS、六分儀、ソナー、海図などこのクラスの通常の船舶に備えられている装備は完備。
    ・2時間に一回無線で航海状況を報告する。
    ・操縦室に、30センチ四方くらいの警報表示装置があり、船の中の異常を、船内32の区分別に警報表示。荷物の部屋間のドアの開閉状態も、この装置に表示。

船の安全設備

・以下のものが2重化されている。
船体(魔法瓶のように鉄板が2重になっている。間隔1.5mくらい)、電力系統、エンジン、発電機、スクリュー、舵、ジャイロコンパス、など

  • 同じクラスの船に,真横から時速24キロ(モーターボート並。海上ではすごいスピード)でぶつかられても大丈夫な構造になっている。
  • 船が万一沈んだときに、その位置を知らせるため、長さ1メートルくらい、直径20センチくらいの筒状の装置が積載されている。

キャスクの収納室

  • 全部で5室。キャスク3列×2段積みの部屋が3室と、キャスク2列×2段積みの部屋が2室で、計26本のキャスクを積載可能。
  • 各室に冷却システムが2つづつあり(2重化)気温を25度に保つ。キャスク自体の表面温度は、それまでの冷却期間にもるが、40度程度。
  • 結露した水はタンクに集め、検査して問題がなければ海に流す。問題があればセラフィールドに持ち帰り。
  • 火災に備えたスプリンクラー設備がある。

1.輸送所要日数:日本までの航海は42日間。
2.この船は武装していない。(「武装しているのは今日本に行っている」これはWiN外秘)

所感、その他

  1. 船内は整然としており、セラフィールドの工場よりきれいだと思いました。
  2. このクラスの大きさの船で、キャスクがたった26本しか積めないのは、通常の貨物に比べれば非効率ですし、それを日本からこんなに遠いところまでわざわざ運んでいたのか、と改めて実感しました。六ヶ所に期待します。
  3. 船長さんは、日本びいきの方で、日本のカレンダーが船内あちこちに吊るしてありました。